「天赦日(てんしゃび)は最上の吉日」と聞いて、入籍や財布の使い始め、仕事のスタートをその日に合わせたいと考える人は多いはずです。ただ、天赦日は1年に5〜7回ほどしかなく、曜日や他の暦注との重なりで選びにくいこともあります。この記事では、2026年12月〜2027年の天赦日を一覧にし、日付がどう決まるのか、一粒万倍日や不成就日と重なる日をどう考えるかまで整理しました。
次の天赦日は2026年12月16日(水)です。2027年は2月28日(日)・4月29日(木)・5月15日(土)・7月14日(水)・9月26日(日)・12月11日(土)の6回あります。
天赦日は、季節ごとに決まった干支の日にあたる暦注で、「天がすべてを赦す日」とされます。2026年12月16日と2027年7月14日・9月26日・12月11日は、一粒万倍日とも重なります。
一方で2027年9月26日は物事が成就しにくいとされる「不成就日」と、7月14日は凶日とされる「受死日」とも重なります。吉日の効果を保証するものではないので、予定を合わせられるときの目安として使うのがちょうどよい距離感です。
天赦日とは?「天がすべてを赦す日」
天赦日は、暦に書かれる日ごとの吉凶(暦注)のひとつで、「天が万物の罪を赦す日」という意味の名前を持っています。暦注の中でもっとも縁起がよい日とされ、何かを始める日、新しいものを使い始める日に選ばれることが多い日です。
天赦日は、季節と、その日の干支(60種類の組み合わせ)の2つで決まります。季節の区切りは、立春や立夏などの二十四節気で分けた月(節月)を使います。
| 季節 | 節月 | 天赦日になる干支 |
|---|---|---|
| 春 | 寅月・卯月・辰月(立春〜立夏の前) | 戊寅(つちのえとら) |
| 夏 | 巳月・午月・未月(立夏〜立秋の前) | 甲午(きのえうま) |
| 秋 | 申月・酉月・戌月(立秋〜立冬の前) | 戊申(つちのえさる) |
| 冬 | 亥月・子月・丑月(立冬〜立春の前) | 甲子(きのえね) |
干支は60日でひと回りするため、1つの季節(約90日)の中に該当する干支の日は1〜2回しかめぐってきません。これが、天赦日が年に5〜7回ほどしかない理由です。
2026年12月〜2027年の天赦日一覧
2026年に残っている天赦日は12月16日の1回だけです。2027年の6回とあわせて一覧にしました。
| 日付 | 曜日 | 干支 | 六曜 | 重なる暦注 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年12月16日 | 水 | 甲子 | 赤口 | 一粒万倍日・甲子の日 |
| 2027年2月28日 | 日 | 戊寅 | 仏滅 | 寅の日 |
| 2027年4月29日 | 木(祝) | 戊寅 | 先勝 | 寅の日 |
| 2027年5月15日 | 土 | 甲午 | 先勝 | なし |
| 2027年7月14日 | 水 | 甲午 | 仏滅 | 一粒万倍日・受死日・三隣亡 |
| 2027年9月26日 | 日 | 戊申 | 先負 | 一粒万倍日・不成就日 |
| 2027年12月11日 | 土 | 甲子 | 赤口 | 一粒万倍日・甲子の日 |
土日祝にあたるのは、2027年2月28日(日)・4月29日(木・昭和の日)・5月15日(土)・9月26日(日)・12月11日(土)の5回です。役所への届け出やお店での購入を予定している場合は、休日の受付や営業時間も確かめておくと安心です。
日付は、当サイトの吉日計算(干支は60日周期、節月は太陽の位置から計算)で出し、国立天文台の暦要項や公開されている暦サイトと照らし合わせて確認しています。節月の区切り方は流派によって扱いが異なる場合があります。
天赦日をカレンダーに登録する
上の一覧の7日分を、スマホやパソコンのカレンダーに終日の予定として入れられます。予定の説明欄には、六曜と、一粒万倍日・不成就日などの重なりも書いてあります。
- Googleカレンダー:Googleカレンダーに追加する
- iPhone・Mac:カレンダーアプリで登録する
- そのほかのアプリ:カレンダー用ファイル(.ics)を読み込んでください。
受死日・三隣亡との重なりは、カレンダーの説明欄には入っていません。2027年7月14日を使う予定がある場合は、上の一覧もあわせて確認してください。
重なる日をどう考える?一粒万倍日・寅の日・不成就日
一粒万倍日と重なる日(2026年12月16日・2027年7月14日・9月26日・12月11日)
一粒万倍日は「一粒のもみが万倍に実る」とされる日で、何かを始めると大きく育ちやすいと言われます。天赦日と重なる日は、吉日が重なる日としてとくに人気がある日です。一粒万倍日そのものの日付や考え方は、一粒万倍日の記事で詳しくまとめています。
寅の日と重なる日(2027年2月28日・4月29日)
寅の日は「出ていったお金が戻ってくる」と言われ、財布の使い始めや旅行の出発に選ばれることが多い日です。春の天赦日は干支が戊寅のため、どれも寅の日にあたります。
不成就日と重なる日(2027年9月26日)
不成就日は「何事も成就しにくい」とされる日です。天赦日と重なったときの考え方は流派によって分かれていて、「天赦日の力が上回る」とする見方もあれば、「大事な始まりは別の日にしたほうが安心」とする見方もあります。気になる場合は、気持ちよく迎えられるほうの日を選ぶのがいちばんです。
受死日・三隣亡と重なる日(2027年7月14日)
2027年7月14日は、暦注の中でも凶日とされる「受死日(じゅしにち)」と、建築に関わることを避けるとされる「三隣亡(さんりんぼう)」にもあたります。受死日は「この日だけは避けたい」と言われることもある日なので、入籍や大きな契約のように気持ちよく迎えたい予定は、ほかの天赦日や吉日も候補に入れて比べてみると安心です。家の着工や引っ越しを考えている場合は、三隣亡を気にする人がいることも覚えておくとよいでしょう。
仏滅・赤口と重なる日
六曜は天赦日とは別の考え方で決まる暦注です。2027年2月28日と7月14日は仏滅、2026年12月16日と2027年12月11日は赤口にあたります。結婚式のように六曜を気にする人が多い行事では、家族と相談して決めるとよいでしょう。
天赦日に選ばれることが多いこと
天赦日は「始めること」と相性がよいとされ、次のような予定に選ばれることがよくあります。
- 入籍・婚約:新しい生活の始まりの日として選ばれることが多い
- 財布や手帳の使い始め:新しいものをおろす日として人気がある
- 仕事や習い事を始める:開業届や新しい勉強のスタートに合わせる人もいる
- 目標を書き出す:お金をかけずにできる「始めること」として取り入れやすい
どれも、天赦日に始めたからといって結果が約束されるものではありません。大事なのは、日付をきっかけに「始める」と決めた気持ちを形にすることです。天赦日に合わせるために、準備が整っていないまま急いで決める必要はありません。
吉日は「この日に合わせて準備しよう」という締め切りとして使うと、いちばん役に立つと私は考えています。天赦日が平日で動けないなら、その前後の自分の都合のよい日を選んでも、何かを始める気持ちは同じです。
よくある質問
天赦日は年に何回ありますか?
年によって違いますが、おおむね5〜7回です。2026年は3月5日・5月4日・5月20日・7月19日・10月1日・12月16日の6回、2027年も6回あります。季節ごとに決まった干支の日だけが天赦日になるため、季節によっては2回あることもあれば1回だけのこともあります。
天赦日にやってはいけないことはありますか?
天赦日は「すべてが赦される日」とされ、特に避けるべきことはないと説明されることが多い日です。ただし、他の暦注(不成就日など)と重なる日をどう考えるかは流派によって分かれます。
天赦日と一粒万倍日はどちらが強いのですか?
一般には、天赦日のほうが「最上の吉日」として扱われることが多いです。一粒万倍日は月に数回あるのに対し、天赦日は年に数回しかないことも、特別視される理由のひとつといえます。どちらも効果を保証するものではありません。
天赦日に入籍すると、うまくいきますか?
天赦日に入籍したからといって、結婚生活がうまくいくと決まるわけではありません。記念日として覚えやすく、気持ちの区切りをつけやすいという意味で選ぶ人が多い日です。二人の都合や家族の予定を優先して決めてかまいません。
サイトによって天赦日の日付が違うのはなぜですか?
多くの場合、季節の区切り方の違いです。節月(立春・立夏などの二十四節気)で区切るのが一般的ですが、旧暦の月や、土用の期間を別に扱う考え方もあります。この記事では節月で区切る一般的な方法で計算しています。
まとめ
天赦日は、季節ごとに決まった干支の日にあたる、暦注の中でもっとも縁起がよいとされる日です。次は2026年12月16日、2027年は2月28日・4月29日・5月15日・7月14日・9月26日・12月11日の6回あります。一粒万倍日と重なる日は特に人気がありますが、2027年9月26日は不成就日とも重なります。
吉日は結果を約束するものではありません。何かを始めるきっかけや、準備の締め切りとして上手に使ってみてください。

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