一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)は、「何かを始めるのによい日」として知られる暦の吉日です。財布を新しくする日や、入籍日・開業日を選ぶときに名前を聞く人も多いでしょう。この記事では、2026年10月から2027年12月までの一粒万倍日を一覧にし、ほかの吉日や凶日と重なる日もあわせて整理しました。
一粒万倍日は、だいたい月に4〜7回めぐってきます。2026年10月〜12月は16日、2027年は60日あります。
もっとも縁起がよいとされる天赦日(てんしゃにち)と重なる日は、2026年12月16日、2027年7月14日・12月11日などです。一方で、物事がうまく運びにくいとされる不成就日(ふじょうじゅび)と重なる日もあります。
暦は予定を決めるきっかけとして使い、動かせない予定まで暦に合わせる必要はありません。下の一覧は、国立天文台の暦と2つの暦サイトで日付を照らし合わせて作っています。
一粒万倍日とは
「一粒のもみが万倍に実る」日
一粒万倍日は、一粒のもみ(稲の種)が、やがて何万倍もの稲穂に実るという意味の言葉から来ています。この日に始めたことは、大きく育つとされてきました。
反対に、借りたお金や人とのもめごとも「万倍に増える」と言われます。そのため、始めることには向いていて、借りることや争うことは避けたい日と考えられています。
日付はどうやって決まるのか
一粒万倍日は、「季節の区切り(節月)」と「その日の十二支(じゅうにし)」の組み合わせで決まります。十二支は子・丑・寅…の12種類で、日ごとに順番にめぐっています。
節月は、立春や立夏など二十四節気(にじゅうしせっき)の「節」の日から次の「節」の前日までをひと月とする数え方です。カレンダーの1日から始まる月とは、数日ずれます。生まれ月の干支もこの節月で決まり、2月生まれの記事などの月別ページで詳しく扱っています。
組み合わせは次のとおりです。ひとつの節月で一粒万倍日になる十二支は2つなので、12日に2回ほどめぐってきます。
| 節月 | 始まりの目安 | 一粒万倍日になる日の十二支 |
|---|---|---|
| 寅月 | 立春(2月4日ごろ)〜 | 丑・午 |
| 卯月 | 啓蟄(3月5〜6日ごろ)〜 | 酉・寅 |
| 辰月 | 清明(4月5日ごろ)〜 | 子・卯 |
| 巳月 | 立夏(5月5〜6日ごろ)〜 | 卯・辰 |
| 午月 | 芒種(6月5〜6日ごろ)〜 | 巳・午 |
| 未月 | 小暑(7月7日ごろ)〜 | 酉・午 |
| 申月 | 立秋(8月7〜8日ごろ)〜 | 子・未 |
| 酉月 | 白露(9月7〜8日ごろ)〜 | 卯・申 |
| 戌月 | 寒露(10月8〜9日ごろ)〜 | 酉・午 |
| 亥月 | 立冬(11月7日ごろ)〜 | 酉・戌 |
| 子月 | 大雪(12月7日ごろ)〜 | 亥・子 |
| 丑月 | 小寒(1月5〜6日ごろ)〜 | 卯・子 |
節月の区切りの日は年によって1日前後します。そのため、同じ「10月14日」でも、一粒万倍日になる年とならない年があります。毎年の一覧を確認するのはこのためです。
2026年10月〜12月の一粒万倍日
2026年10月から12月までの一粒万倍日は16日です。「重なる日」の欄には、ほかの吉日や凶日と重なる場合だけ書いています。六曜(ろくよう)は、大安・仏滅などカレンダーによく載っている日の吉凶です。
| 日付 | 曜日 | 六曜 | 重なる日 |
|---|---|---|---|
| 10月1日 | 木 | 仏滅 | 天赦日 |
| 10月11日 | 日 | 先負 | 不成就日 |
| 10月14日 | 水 | 赤口 | - |
| 10月23日 | 金 | 先負 | - |
| 10月26日 | 月 | 赤口 | - |
| 11月4日 | 水 | 先負 | 不成就日 |
| 11月7日 | 土 | 赤口 | - |
| 11月8日 | 日 | 先勝 | - |
| 11月19日 | 木 | 友引 | - |
| 11月20日 | 金 | 先負 | 不成就日 |
| 12月1日 | 火 | 友引 | - |
| 12月2日 | 水 | 先負 | - |
| 12月15日 | 火 | 大安 | - |
| 12月16日 | 水 | 赤口 | 天赦日・甲子の日 |
| 12月27日 | 日 | 大安 | - |
| 12月28日 | 月 | 赤口 | - |
10月は11日、11月は4日と20日が不成就日と重なります。12月16日は天赦日・甲子(きのえね)の日とも重なる、年内でいちばん吉日が集まる日です。
2027年の一粒万倍日一覧
2027年の一粒万倍日は60日です。半年ごとに分けて載せています。
2027年1月〜6月
| 日付 | 曜日 | 六曜 | 重なる日 |
|---|---|---|---|
| 1月9日 | 土 | 先勝 | - |
| 1月12日 | 火 | 仏滅 | - |
| 1月21日 | 木 | 先勝 | 不成就日 |
| 1月24日 | 日 | 仏滅 | - |
| 2月2日 | 火 | 先勝 | - |
| 2月8日 | 月 | 友引 | - |
| 2月15日 | 月 | 先負 | - |
| 2月20日 | 土 | 友引 | - |
| 2月27日 | 土 | 先負 | - |
| 3月4日 | 木 | 友引 | - |
| 3月7日 | 日 | 大安 | - |
| 3月12日 | 金 | 赤口 | 寅の日 |
| 3月19日 | 金 | 先勝 | - |
| 3月24日 | 水 | 赤口 | 寅の日 |
| 3月31日 | 水 | 先勝 | - |
| 4月6日 | 火 | 先勝 | - |
| 4月15日 | 木 | 大安 | 甲子の日・不成就日 |
| 4月18日 | 日 | 友引 | - |
| 4月27日 | 火 | 大安 | - |
| 4月30日 | 金 | 友引 | - |
| 5月12日 | 水 | 仏滅 | - |
| 5月13日 | 木 | 大安 | - |
| 5月24日 | 月 | 仏滅 | - |
| 5月25日 | 火 | 大安 | 不成就日 |
| 6月5日 | 土 | 大安 | - |
| 6月7日 | 月 | 先勝 | 巳の日 |
| 6月8日 | 火 | 友引 | - |
| 6月19日 | 土 | 先勝 | 己巳の日・巳の日 |
| 6月20日 | 日 | 友引 | - |
2027年7月〜12月
| 日付 | 曜日 | 六曜 | 重なる日 |
|---|---|---|---|
| 7月1日 | 木 | 先勝 | 巳の日 |
| 7月2日 | 金 | 友引 | - |
| 7月14日 | 水 | 仏滅 | 天赦日 |
| 7月17日 | 土 | 先勝 | 不成就日 |
| 7月26日 | 月 | 仏滅 | - |
| 7月29日 | 木 | 先勝 | - |
| 8月7日 | 土 | 赤口 | - |
| 8月8日 | 日 | 先勝 | - |
| 8月13日 | 金 | 赤口 | 甲子の日 |
| 8月20日 | 金 | 先勝 | 不成就日 |
| 8月25日 | 水 | 赤口 | - |
| 9月1日 | 水 | 友引 | - |
| 9月6日 | 月 | 先勝 | - |
| 9月9日 | 木 | 仏滅 | - |
| 9月14日 | 火 | 先負 | - |
| 9月21日 | 火 | 仏滅 | - |
| 9月26日 | 日 | 先負 | 天赦日・不成就日 |
| 10月3日 | 日 | 赤口 | - |
| 10月9日 | 土 | 赤口 | - |
| 10月18日 | 月 | 先負 | - |
| 10月21日 | 木 | 赤口 | - |
| 10月30日 | 土 | 大安 | - |
| 11月2日 | 火 | 友引 | - |
| 11月14日 | 日 | 友引 | - |
| 11月15日 | 月 | 先負 | - |
| 11月26日 | 金 | 友引 | - |
| 11月27日 | 土 | 先負 | - |
| 12月10日 | 金 | 大安 | 不成就日 |
| 12月11日 | 土 | 赤口 | 天赦日・甲子の日 |
| 12月22日 | 水 | 大安 | - |
| 12月23日 | 木 | 赤口 | - |
一粒万倍日をカレンダーに登録する
上の一覧と同じ日付を、スマホやパソコンのカレンダーに終日の予定として入れられます。予定の説明欄には、六曜と重なる吉日・凶日も書いてあります。
- Googleカレンダー:Googleカレンダーに追加する
- iPhone・Mac:カレンダーアプリで登録する
- そのほかのアプリ:カレンダー用ファイル(.ics)を読み込んでください。
入っているのは2026年10月〜2027年12月の76日分です。登録は「購読」の形になるので、いらなくなったらカレンダーアプリの設定から購読をやめると、予定もまとめて消えます。
天赦日・寅の日・巳の日と重なる日
一粒万倍日は、ほかの吉日と重なると「さらに縁起がよい」と言われることがあります。よく一緒に紹介される吉日は次の4つです。
- 天赦日(てんしゃにち):天がすべてを許すとされる日で、年に5〜6回しかありません。
- 寅の日(とらのひ):「出ていったお金が戻ってくる」とされ、旅行や財布の使い始めに選ばれます。12日ごとにあります。
- 巳の日(みのひ)・己巳の日(つちのとみのひ):弁財天にゆかりがあるとされる日です。己巳の日は60日に1回です。
- 甲子の日(きのえねのひ):十干と十二支の組み合わせ(六十干支)の1番目で、始まりの日とされます。
2026年10月から2027年12月までで、一粒万倍日がこれらと重なる日は次のとおりです。
| 日付 | 重なる吉日 | 不成就日 |
|---|---|---|
| 2026年10月1日(木) | 天赦日 | - |
| 2026年12月16日(水) | 天赦日・甲子の日 | - |
| 2027年3月12日(金) | 寅の日 | - |
| 2027年3月24日(水) | 寅の日 | - |
| 2027年4月15日(木) | 甲子の日 | 重なる |
| 2027年6月7日(月) | 巳の日 | - |
| 2027年6月19日(土) | 巳の日・己巳の日 | - |
| 2027年7月1日(木) | 巳の日 | - |
| 2027年7月14日(水) | 天赦日 | - |
| 2027年8月13日(金) | 甲子の日 | - |
| 2027年9月26日(日) | 天赦日 | 重なる |
| 2027年12月11日(土) | 天赦日・甲子の日 | - |
天赦日とだけ重なる日を探している場合は、2027年の天赦日は2月28日・4月29日・5月15日・7月14日・9月26日・12月11日の6日です。このうち一粒万倍日と重なるのは7月14日・9月26日・12月11日です。天赦日の日付・曜日・六曜の一覧は天赦日はいつ?2026年12月〜2027年の一覧にまとめています。
不成就日と重なる日はどう考える?
不成就日は、「何をしても実りにくい」とされる日です。旧暦(月の満ち欠けで数える昔の暦)の日付で決まるため、一粒万倍日や天赦日と重なることがあります。
2026年10月〜2027年12月では、一粒万倍日のうち10日が不成就日と重なります。2027年9月26日は天赦日と一粒万倍日が重なりますが、不成就日でもあります。
重なった日の受け止め方は、人によって違ってかまいません。
- 気になる人は、不成就日と重ならない別の一粒万倍日を選ぶ。
- 気にならない人は、吉日が重なる日として予定どおりに使う。
- 結婚式や引っ越しなど相手がいる予定は、自分の都合より相手や家族の考えを優先して決める。
暦の吉凶は、もともと日を選ぶときの目安です。どちらを選んでも、その日の結果が決まるわけではありません。
一粒万倍日に向いていること・避けたいとされること
| 向いているとされること | 避けたいとされること |
|---|---|
| 新しい財布を使い始める | お金を借りる・ローンを組む |
| 習いごとや勉強を始める | 人とけんかをする・悪口を言う |
| 入籍届を出す・結納をする | 人から物を借りる |
| 仕事を始める・お店を開く | 無理な約束をする |
| 貯金や積み立てを始める | 勢いで大きな買い物をする |
どれも言い伝えとしての目安です。ローンや大きな買い物は、暦より金利や返済の計画で決めるほうが大切です。日付だけを理由に、お金の判断を急がないでください。
財布を新しくするときのタイミング
財布の使い始めは、一粒万倍日か寅の日を選ぶ人が多いようです。2027年3月12日と3月24日は、この2つが重なります。春は「張る財布」にかけて縁起がよいとも言われます。
とはいえ、財布は毎日使う道具です。暦の日付よりも、使いやすさと長く使えるかどうかを先に決めると、買ったあとに後悔しにくくなります。お守りや天然石など、財布以外の開運アイテムの種類と選び方は開運アイテムとは?種類と選び方にまとめています。
入籍日・新しい仕事を始める日
入籍日に吉日を選ぶと、毎年の記念日を気持ちよく迎えられるという人もいます。ただし、役所の受付や二人の休みの都合のほうが現実には大切です。結婚そのものに迷いがある場合は、結婚に迷ったときの考え方も読んでみてください。
転職や独立の日を選ぶときも、吉日は「始めるきっかけ」にとどめるのがおすすめです。時期そのものに迷っているなら、転職のタイミングを見極める方法で整理できます。
この記事の日付の出し方
一覧の日付は、占い暮らしで次の手順で計算し、確認しています。
- 日の十二支は、六十干支の60日周期で数えています。生まれ日の干支ランキングと同じ計算です。
- 節月の区切り(節入り)は、太陽の位置から計算し、国立天文台の「暦要項」に載っている日付と照らし合わせました。
- 六曜と不成就日は旧暦の日付で決まるため、新月の日付を計算して旧暦を作り、国立天文台の新月の日付と照合しました。
- できあがった一覧を、2つの暦サイトの掲載日付と1日ずつ突き合わせ、食い違いがないことを確認しました。
暦サイトによっては、一粒万倍日の数え方が少し違う場合があります。この記事の一覧は、節月で数える一般的な方法にそろえています。
一粒万倍日についてよくある質問
一粒万倍日は年に何回ありますか?
年によって少し違いますが、だいたい60日前後です。2026年は64日、2027年は60日あります。
一粒万倍日と大安が重なる日は特によいのですか?
大安も吉日なので、重なる日を選ぶ人は多いです。2026年12月15日・27日や、2027年3月7日・4月27日などが重なります。ただし、2027年4月15日・5月25日・12月10日は不成就日とも重なります。
一粒万倍日に仏滅が重なったら避けたほうがいいですか?
六曜と一粒万倍日は、もとになる考え方が別の暦です。仏滅が気になる人は避けてもかまいませんが、一粒万倍日としての意味がなくなるわけではありません。どちらを重く見るかは、自分や家族の考えで決めてください。
一粒万倍日にお金を払うのはよくないのですか?
避けたいとされるのは「借りること」で、払うことではありません。財布やお守りを買う、口座を作るなど、前向きなお金の使い方はむしろ向いているとされます。
一粒万倍日は何時から何時までですか?
暦の吉日は、その日の0時から24時までの一日まるごとと考えるのが一般的です。夜に財布をおろしたり、届けを出したりしても同じ日として数えられます。
一粒万倍日を逃してしまいました。次を待つべきですか?
一粒万倍日は数日〜十数日ごとにめぐってくるので、気になるなら次を待っても大きな遅れにはなりません。ただ、始めたい気持ちがある日に始めるのも、ひとつの考え方です。
まとめ
一粒万倍日は月に4〜7回ある、何かを始めるのによいとされる日です。2026年12月16日、2027年7月14日・12月11日は天赦日とも重なります。不成就日と重なる日もあるので、気になる人は一覧の「重なる日」の欄を見て選んでください。
暦は、背中を押してくれるきっかけとして使うのがちょうどよい距離感です。日付の背景にある干支の考え方に興味が出てきたら、無料占い診断ツールで自分の生まれ日の干支も調べてみてください。

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